ガイドブックにも出ている有名店、大田のハンバッ食堂へ3度目の訪問です。ハン=大きな、という意味の固有語、パッ(バッ)=畑、農地という意味の固有語で、「大田(テジョン、デジョン)」というのは日帝時代に日本が付けた名前と聞いています。それほど大きな街ではなかったのが京釜線、湖南線の分岐点としての鉄道交通の要衝になり、発展したという話です。確かに韓国の真ん中でもあり、政府機関もいくつかここに移転しており、ソウルとの間は頻繁にバスが走っています。
この店、全国的に有名なソルロンタンの名店で、雑居ビルの1階を全部使ったかなり大きな店です。ちょっとショウガの香りのするソルロンタン、前は美味しいなぁと思いながら食べたものです。
この秋の大韓歯科矯正学会大会は大田市での開催、会場となるテジョンコンベンションセンターを視察にと行ってみた帰りに寄ったのです。タクシーでテジョン駅と告げ、技士さんと話しながら、駅のちょっと手前、薬令市場のハンバッ食堂へ、と訂正すると、あそこも味が落ちたねぇ、昔の味は無いよ、との話です。それなら技士さんの推薦する肉スープの店へ行ってよ、と言ったらば、何で初めからそう言わないんだ?もう過ぎてしまったよとの答え。しょうがないなぁ、じゃ、ハンバッ食堂、停めやすいところで下ろして、と頼んでやってきました。
広い店内、半分くらいの席が埋まっています。いつもソルロンタンでは面白くないし、味が落ちたという話を聞いた後なのでヤンコムタンを頼んでみました。ヤン=牛のミノ、コムタンは牛のいろんな部位を煮込んだスープで、たぶん、スープ(クンムル)は共通です。おかずは左から細切りダイコンの水キムチ、白菜キムチ、名物のカットゥギです。ここでも前に紹介しましたが、コメの粉を混ぜてるという噂のカットゥギ、美味しかったのですが時期のせいかあんまり。白菜キムチはなかなか美味しいです。でも、肝心のスープ、ヤンコムタンは、実際のところ、前に食べたソルロンタンにくらべ、コクが無いというか、、、まずくはないけど美味しくも無い、そんなふうに感じました。具であるミノはたっぷり入っていますが、これも大した味はしません。
思うに、昔は高いけれど韓牛(国産牛)が当たり前だったのが最近は安い輸入牛がたくさん。国産牛は高騰、なかなかいい材料を使いにくくなってきたのだと思います。国産牛で通せばマポオクのように他店の1.5倍もの価格になってしまう。でも、昔からのお客さんのことを考えるとそこまでできない。そんなこんなで、老舗の味が変わってしまうとかがあるのかもしれません。高くても、それでいいというお客がそれなりに集まるソウルと地方の差があるのかもしれません。
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