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2005年10月28日 (金)

すばらしい韓国の食事27 貝焼き

2005_0503newdeca10056 貝=チョゲ(2枚貝の総称という感じです)

焼く=クpタという動詞の名詞形が「クイ」

 この写真はインチョン市の郊外、昔からソウルの人が海産物を食べに行く場所として有名だった「蘇来(ソレ)」という漁港の店で食べました。1号線乗り入れの東インチョン駅前からバスで、、、けっこうかかりました。

 この蘇来浦口(ソレポグ、ポグ=小さい港)、「ソウルから一番近い漁港」としてずっと前に大韓航空の機内雑誌にも紹介されており、行ってみたかった場所なんです。2005年初春の写真です。 朝早く電車でインチョンに入り、映画「子猫をお願い」のロケ地を歩き、お昼をこの蘇来で、という計画でしたが、案内所で聞いたバスでないバス、でも、ソレ行き、というのに飛び乗ったらば、、、インチョン市南東部の広大な工業団地の中をぐるぐる遠回りするバスで、かなりお腹をすかせて目的地へ着いたため、ちょっと奮発して「一人チョゲクイ食い」を企てたというわけです。

 写真は焼き始めの状態。最初にお姉さんがのっけてくれた分の他に左上にまだまだ貝がありますけど、、、これで、規定の量の半分なのです。日本人、どうしても「もったいない」という感覚がありますので、1セット20000Wのモドゥム(モドゥm=いろいろ、盛り合わせ)チョゲクイ、店頭で見て、とても食えない量なので、店の人に交渉。1人なので全部食えません。規定の20000Wは出しますので、貝の量を半分にして、その代わり、ケブル刺しを付けてください、で、話がまとまりあがります。ケブル、左下に見えますね。割合サービスしてくれたほうだと思います。 アルミ皿に乗っているのは一番期待していたキチョゲ(タイラガイ、正式名タイラギ)なのですが、なんとおばさんが一度厨房へ持っていき、開けて刻んでコチュジャンソースがかかった状態で戻ってきました。ちょっとガックリ、、でも、それが外国なのでした。右のスープはサービス、韓国でよくあるムラサキイガイのあっさりした薄味のスープです。ホンgハpタンg(ホンgハp=イガイ、タンg=スープ)と言います。

 焼けた貝は軍手をした手で取り、鋏やらこじあけるヘラやら、好きなように味付けして食べます。案外貝って食べる部分は少ないのですが、あれこれ、ひっくり返したり、中の汁がこぼれぬよう、開き始めたらじん帯を切ったり、醤油をたらしたり、あれこれやるのが楽しい、そんな要素もある料理です。

 海岸の観光地ではよくある「パジラkカルグクス(あさり入りの手打ち煮込みうどん)」も売りのようですが、韓国のカルグクスって、1人前すごい量なのです。うどんはたいしたこと無いのに、似たようなメニューであるカルグクスは多い、、不思議です。あ、なんでこんな話になったかというと、隣のテーブルでやはり貝焼きを楽しんでいた先客の3人連れ、学生風の息子2人とお母さん、という感じ。話を聞いていると「孝道旅行(親孝行の旅行)」のよう。貝焼きの後半に、そのパジラkカルグクスを注文しました。そのテーブルへおおきなたらいのような容器のうどんが来た後、店のおばさん、小さなお椀に、私にもサービスだよ、とあさりダシうどんをくれたのです。隣の3人も自分たちの分から別けたのはわかっているでしょうが何も言わず、、、嬉しいサービスでした。下に写っているのがサービスのうどんです。ビールが4000Wで24000W、私にしては贅沢なご飯でしたが、、、よかったです。

 このチョゲクイ、ソウル市内でもあちこちに店、屋台がありますが、やはり海辺で食べたほうが量も、、心なしか味も、おいしいと思いますよ。

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