すばらしい韓国の食事13 群山のスンデクッ
群山のスンデクッ
とんこつスープかけご飯であるスンデクッについては、少し前に紹介しましたが、そこでも書いたとおり、中の具には、いろいろなバリエーションがあります。スンデの有無、内臓の部位、辛い薬味が初めから入っているもの、自分で入れるもの、野菜の有無などなど。
今回は全羅北道の群山市というところのスンデクッです。群山、あまり知っている方がおられる都市ではありませんが、港町です。白村江の戦いというのはご存知の方もおられると思いますが、その川、今は名前が変わって錦江といいますが、その河口を利用した港です。百済の最後の都、扶余という町を流れるのもこの川です。日帝時代には最大の米産地であった湖南平野で収穫された玄米を日本へ送るのに使われ、発達したという港です。現在でも、当時の倉庫や、港への引込み線、日本家屋などが残っています。また、映画「8月のクリスマス」の撮影地としても有名です。
「食は全羅道にあり」、と、前に書きましたが、おかずが多いのがこの地域の特徴です。また、塩辛類がいろいろある地域でもありますので、おかずには、塩辛が3種くらいありました。ただ、ご飯は1膳だし、私も若いころは大食いでしたが最近はあまりたくさん食べられなくなりましたので、半分以上のおかずは残すことになります。なんか、もったいないけど、韓国では、「食べきれないほどのご飯を出す」というのが大事だとのこと。最近はあまり気にしなくなりました。
さて、本題ですが、ここのスンデクッ、食べてみて驚いたのが、野菜がかなり入っていることでした。ソウルなどでは、肉、内臓、スンデくらい。釜山のテジクッパッ、内臓クッパッは、後で紹介しますが、つけあわせのおかずに極細ネギがたくさん出てきて、それを入れたりはしますが、こんなに野菜の多いスンデクッは、初めてでした。主に、エゴマの葉と、ネギなどですが、栄養的には、こちらのほうが優れているのでしょう。初めから辛くなっているタイプでした。美味しかったです。
一言韓国語教室
あまり 辛く しないで ください
ノム メpチ アンケヘ ジュセヨ
続けて言うと「ノムメプチャンケヘジュセヨ」、と言えば、辛いのが苦手なんだな、とわかってもらえます。
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