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2005年10月23日 (日)

すばらしい韓国の食事10 補身湯

2002_0410olddica30038 こんにちは

今回は「補身湯(ポシンタン)」、別名「四季湯」。韓国にけっこう詳しい方だともうおわかりかと思いますが、食用犬のスープです。犬に関してはいろいろ問題ありと考えている方もおられるでしょうが、伝統文化として、牧場で食用に育てられたものであれば、牛も豚も、カンガルーも、ワニも、それでいいのだと考えています。中国でも食べるようですし、他にもけっこう多くの国で食されているのではないでしょうか?

 さて、ちょっと総論的な話になりますが、韓国では1人では食事をしない、と言われます。食事は複数で、楽しく語り合いながらするもの、ということです。なるほど、食堂でもあまり1人で食事をしている風景はあまり見かけません。犬肉料理も食べたいな、と思いながらも、結構値の張る高級肉ですので、どうも1人で入れる店、、、少ないと思っていたのです。でも、だんだん言葉がわかるようになると、いろいろ便利なのですが、「トウッペギポシンタン」と、、、とある食堂のドアに貼ってあったのです。

トウッペギ(トゥkペギ)=素焼きのこげ茶色の土鍋 主に1人用に使う

ポシンタン=身体にいい栄養のあるスープ

 というわけで、意を決して入店、確か6000Wでしたが、注文しました。場所は新発田市と姉妹都市である議政府市、新しくにぎやかになってきた西口の駅前食堂という感じの店でした。

 かなりの赤みを帯びたスープ。でも、ご存知の通り、辛いだけの日本の唐辛子とは違い、大きい韓国唐辛子は甘味というか、深みがあってあまり量の割には辛くありません。この後、あちこちで食べるようになってわかったのですが、犬料理の特徴は、少し前のスンデクッの項でも書いた「エゴマ」を薬味にも、具にも多用することです。エゴマ、まだガイドブックでも「胡麻の葉」と間違って書かれていますが、最近注目の栄養野菜。見た目はシソの葉のようで、もう少し大きく厚い。でも、香りはシソににたさわやかなもの。韓国では肉料理にしばしば出てきたり、焼肉を包む葉っぱとしても日常的に目にする野菜です。

 もうひとつ特徴は写真にもありますが、肉につける薬味ソース。エゴマの粉と、芥子、唐辛子、それをごま油で練り合わせるもの。写真は混ぜる前です。

 初めての犬肉、、、まったく臭くなく、脂も少なく、柔らかく(これは後で知りましたが最初に圧力鍋で煮るためでした)、美味しいです。色は、薄茶色。きめが非常に細かいのが特徴です。知らない人に説明するときに、「鮭のカマの裏、胸鰭を動かすための、他の肉とは違うきめの細かい肉(わかるかな?」に似ています、と言っていますが、とても美味しい肉でした。

 このとき食べたのは6000Wの「普通」でしたが、10000Wの「特」という、肉を多めに入れたやつもありました。なんだ、1人でも食べられるじゃん!とあっけないような気持ちでした。でも、本来はやはり値の張る高級料理で、後日延世大学の歯科大学(歯学部)の解剖の教授様におごってもらった店は1人5万Wくらいの店でした。もちろん、それも、美味しかったです。いつか改めて、アップしますね。

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コメント

ポシンタン~~無理です~~
騙されない限り、無理です~~うちに、私のはなびが居ますから~~~^^
しかし、本当に美味しいと聞きます。
馬刺しも食べるし、豚足も食べるし~~
なんとも言えません~^^すみません。

投稿: はなび | 2010年9月30日 (木) 11時48分

コメントありがとうございます

 うちにも犬がいますが、、、食用に養殖されたものだと割り切って食べています。なかなか美味しいけど、知らない人に黙って食べさせるとかはやりません。でも、話のタネに、と食べてはまる人はいるのではないかな?

投稿: おとう | 2010年10月 1日 (金) 08時37分

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