すばらしい韓国の食事37 高級なスンデ 九月山(クウォルサン)
大抵、私の食事は「安くて美味しい」なのですが、これは高級な店のスンデです。確かスープとキムチ類が少し付いて15000Wくらい。まぁ、1600円ちょっとですが、すごい贅沢気分だったし、とても美味しかったです。
「九月山(クウォルサン)」という新村にある店、現代デパート裏手の繁華街にある人気店です。あまり混んでいる時に1人でテーブルを使うのはすまないので、何度かうろついて、すいてきたところで入店。一番安いスンデのセットを頼みましたが、15000Wです。後日、新大歯学部にお客さんで来られた延世大の教授様に話したら、やはり延大の関係者なら知らぬ者のない有名店だとか、、、とても繁盛している美味しい店でした。
2000Wのスンデと違うのは、使う腸の厚さと、中の具です。安いのはソーセージのように、透明に見える腸を使いますし、ほとんどハルサメなので、スナックっぽい要素がありますが、高級品は、周囲の腸も味があるくらいに厚く、また具も、野菜、肉、もち米、豆腐など、その店ごとに秘伝のブレンドという感じで、ひとつの料理の域に達しています。
九月山は、たぶん、北韓にある名勝地の名前でしょう。スンデ、本来は北のほうの食べ物なのです。釜山などの大都市にはありますが、韓国南部、特に全羅南道のほうへ行くと、あまりスンデがポピュラーでなくなります。ワンドなんかでは、スンデが食べたいのに町中探してもありません。一説に寄れば「海のもの、山のもの、美味しいものの多い豊かな全南では、地味な料理であるスンデなんか、あまり美味しくないので人気が無い」という話ですが、私は、大好きなメニューです。
新宿の韓国広場などでは、かなりの値段。それでもどんどん売れる、そんな、韓国人の心の食品のひとつです。
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