すばらしい韓国の食事9 スンデクッ
街角の軽食の屋台、そこで売られているスンデ、ときて、次はスンデクッ、というスープ料理です。ひとことで言うと、「とんこつスープかけご飯」というところですが、具が、スンデだの、内臓だの、充実している上に、材料が豚なので、安いのも長所、とんこつが嫌いでない方にはお勧めの朝食メニューです。やっと最近、上手に会話ができるようになってきたので、わかったのですが、スンデが入っていないスンデクッもあったり、、奥が深い食べ物です。
初めてこのスンデクッを食べたのは天安という地方都市。独立記念館を見学に行った帰りです。駅前の大通りの1本むこうを並行する道路に沿った市場の中で、2軒同業の店が並んでいました。当時は3000Wだったかもしれません。程なく待って出てきたスープ。はじめからご飯は中に入っている、いわゆるクッパpの状態。
とんこつ味のスープに、具の内臓、、、ここでは肝臓は入ることは少なく、胃、舌、腸、頭の皮付き肉、そんなのが入っています。唐辛子とニンニクなどの薬味を、自分で入れる店、はじめから入っているけど、混ぜていない店、すでに混ざって、真っ赤で出てくる店がありますが、上の写真は混ざっている状態。肉スープは一般に辛くない、と前に書きましたが、「ユッケジャン」という牛もも肉のスープと、内臓系、このスンデクッ、とか、内臓湯(ネジャンgタンg)とかは赤くなります。
でも、この店、スンデは入っていなかったのです。私も、初めてのスンデクッ、スンデが入っているものとばかり思っていたのに、スンデがないのです。たまたま居合わせた男性1人客も「おばさーん、スンデが入っていないよ」と言っていました。おばさんの回答はわかりませんでしたが、スンデクッ、名前はスンデと付いてもスンデは入っていないものと考えたのです。その後、あちこちで同じ名のメニューを食うにつれ、なんとなくわかってきました。
*スンデは入っていない店、入っている店がある。また店によっては、「スンデ多目に」とか、「スンデ抜き」、「内臓多目」、「内臓スンデ半々」とか、注文ができるのです。
*要は豚骨味ご飯入りスープ 釜山のテジクッパッも一種のスンデクッ。ただし、肉のみ、でも、同じ店で必ず「内臓クッパッ」もあり、こっちはまんまスンデクッ。
*味付けはアミの塩辛と荏胡麻の煎って摺ったもの。最近日本でもブームになりつつあるエゴマ、韓国では当たり前の食品です。アミの塩辛は豚の毒を消す、だかいいますが、豚の料理には確かによく合うしょっぱいもの。もちろん、ただの塩でも味付けできますけど。
*赤い辛味は、辛いのが苦手なら抜いてもらえる。
ラーメン屋でも店による違いがあるように、このスンデクッ、も、上記の具、スンデの有無、野菜の有無(ほとんど野菜は入れません)など、地方ごと、店ごとの差があります。抜群に美味しい店があるのですが、それはまた後で。
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