すばらしい韓国の食事5 カルビタン
カルビタン(カルビ=アバラ肉、タン=湯) カルビのスープです。
私が韓国の料理に最初に興味を持ったきっかけは「ソルロンタン」という白くにごった、辛くない牛のスープを知ったことでした。初訪韓は92年、当時は団体でしたので高級ホテルだったのですが、朝食券を捨て、前日に見つけておいたソルロンタンの店を目がけて台風が近づきつつある雨風の中、出かけていったのですが、案外あっさりで、拍子抜けでした。
韓国のスープ料理はいろいろあります。基本的に魚のスープは辛く、肉のスープは辛くないものが多いです。でも、内臓のスープは辛くする傾向にあるかな? いずれも、「スープの名前」で注文すると、おかずとご飯が出てきます。何回か書いたように、おかずのお代わりは無料。ご飯は有料になります。安いものでは1500Wくらいのダイコン菜のスープもありますし(未食)、普通は5000Wくらい。高級なものでは10000Wとか、それ以上。有名な参鶏湯も割合高級なほう10000W前後です。最高級スープは「コリゴムタン」というテールがごろごろ入ったスープでしょうか?でも、日本の、けちけちしたテールスープとは違い、本当にたくさん入っています。サービスのいい店のコリゴムタンの容器は普通の1人用の容器よりも大きいんです。何故かというと、どうしても食べられる部分が少ないシッポの肉ですので、液面から顔を出すような状態でテールが、、
このカルビタンを食べたのはソウルの北東部、4号線スユ駅からさらに歩いて牛耳川という川を渡ったところ。町名は「倉3洞」になります。朝食でした。韓国では結構多くの食堂が24時間営業で、これを食べた店もそうでした。夜通し飲んでいたようなグループ、まだ飲んでいるグループ、そんなお客さんと一緒に、私は1人で朝食です。一般に焼肉は2人前からの注文になりますので、1人で食べられるのはこんなスープ料理になることが多いのです。これからも食事の紹介をしていきますが。そんな「1人でも食べられる料理」が多くなること、ご了解ください。
やっと本論ですが、カルビの、細くて焼肉に使えない部分を利用したスープです。前に紹介した「トッカルビ」もそうですが、出す店は限られています。でも、カルビタンは、たいていのカルビ屋にはありますので、お昼ご飯のときなどには良いでしょう。当然、いい肉を使っている高級店のものは、元が高級肉ですので美味しいです。有名店で、行ったことがある方もおられるかもしれませんが、江南、瑞草洞のあたり、「べんべんサゴリ」という交差点そばにある「ポドナムチプ」という店など、お昼はカルビタンを食べに来る人でにぎわいます。
個人的には、あっさりすぎ、というか、肉のスープ、というだけで、面白みが無いとも感じており、最近はあまり食べていません。前にあげたソルロンタンとともに、初心者向け韓国スープ、という感じです。
ちゃんと、カルビである証拠に骨があります。味付けはシンプル、塩と韓国醤油でしょうか。ぜんぜん辛くないので、子供も、辛いのが苦手な方も大丈夫。自分で塩を足して食べることが多いです。サービスのいい店だと骨付き肉がごろごろ。もちろん、取り出して、手で食べてもかまいません。ハズレの少ない、誰でも食べやすいメニュー、覚えておいて損はありません。
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