すばらしい韓国の食事32 活けのテナガダコ
今回は「サンナッチ(サンナクチ、サンgナkチ)」です。本場の木浦で、木浦式の食べ方でいただきました。
韓国関係のガイドブック、紹介本などで必ず出てくる「生きたタコ」ですが、私は一度食えばいいなぁ、、、って思います。
最初に食べたのはもう7,8年前、本場である木浦へ1人で行ったとき、漁港の埠頭に並ぶ刺身屋へ上がって、いただきました。1人前、小さいのが7,8匹で2万Wくらいだったと思います。当時は100円が700W前後でしたので私にしてはすごく高い料理。本式だとそのまま丸ごと食べるといいますが、刻んでもらいました。残念ながらデジカメ写真はありません。
1人で食べ始めて写真を撮ると、ストロボの発光とともに隣の席の男性2人、、ちょっとおっかなそうな人たちがなんだか言い始めました。どうも、彼らを撮ったのじゃないかと誤解されたようです。よく見ると、どうみてもやくざさん。日本人のちょっとディープな韓国ファンで、料理の写真を撮っていること、決してあなたたちを撮ったのではないことを説明したら、わかってくれました。さらには、そっちのテーブルに呼ばれ、木浦式の食い方を教えてもらい、たくさん出ていたヒオウギ貝の焼いたのだのも勧められ、、、ちょっと怖かったけど、面白い経験をしたのです。その後、車でユダル山へ行かないかとか、ソウルまで乗せてやるぞ、とかの勧誘もありましたが、日本人は汽車で旅行するのが好きで、また1人での旅も楽しむことができるのだ、と説明し、丁重に断りました。
その後、ソウルで、従業員との旅行の時に食べましたが、特にたいした味がするものでもありません。話のタネ、という感じです。
この写真はでも、今年のもの。木浦へ行った際に向こうの先生(ソウル)の友達の先生の接待を受け、またもいただきました。テーブルには、生タコを食べるときに濡れてもいいように、また、後片付けが楽なようにビニールが敷かれています。左の写真は、奥さんが食べ方の見本を示しているところです。ボウルに入った生きたやつをしごいて元気をなくさせ、外套膜というのかな?頭の付け根のところに割り箸をつっこみ、長い脚を割り箸にしっかり巻きつけて、かぶりつくのです。早く頭を噛んで死なせないと、とても飲み込めたものではありません。大きめだったのもあり、1匹でご勘弁願いました。右は残りを茹でたものと、メインの刺身(たぶんコショウダイ)です。おまけで、貝だのケブルも見えていますね。この茹でたのをワサビ醤油でいただいたのは大変美味しかったです。どうも、、私は、タコやイカなどは、やはり茹でたもののほうが味が凝縮された感じで、好きなようです。
例をあげると、ホタルイカの刺身、最近流通が良くなり、どこでも食べられるようになりましたが、あれも、案外特に、味はしません。昔からの茹でたもののほうが味がするでしょう?あんな感じだと思ってください。
でもこの、韓国のテナガダコ、イイダコとも違うし、、、海で泳いでいるのを捕まえるのではなく、干潟の泥を掘って1匹ずつ採るそうです。だから高いのでしょう。この日のものは1匹4000Wとのこと。不思議なのはふつうはタコって、加熱すると堅くなるのに、このテナガダコは、加熱しても柔らかいのです。
生の、というか活けのタコ、一度だけ食べて、その後はナクチポックムとか、鍋とか、そんなふうに加熱したのを楽しまれることをお勧めします。美味しい素材ではありますので。ナクチポックムは韓国でも最も辛い料理の一つです。
この木浦名物のナクチですが、この夜の翌日、さらにその先生が車で、務安(ムアン)という場所の「気絶ナクチ」という名物料理を食べさせてくれると言ってくれました。「キジョルナクチ」、、、韓国語の説明が難しいの料理法はわからなかったのですが、とにかく、軟らかくて美味しいというお話だったのですが、ちょっと早めにソウルへ帰ることにして切符を取っていたので、お礼を言ってお断りしました。
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