普通の韓国を探して141 金海空港から釜山方面を望む
何度か、釜山は長崎を大きくしたような街、と書いていますが、天然の良港に端を発する港町ですので、湾が深く、でも平地が少ない都市です。これは、空港のある金海からの写真で、むこうの山の向こうに、釜山市があります。多くの車が数箇所のトンネルに集中するため、結構渋滞が多いイメージがあります。
空港がある金海は洛東江の河口の街で、比較的広々してはいますが、やはり周囲は山が多く、霧による飛行機の発着の問題がしばしば発生するようです。数年前には中国の飛行機が山に激突して、という事故もありましたが、ソウルからの便はぐるりと海の上で180度回転しての着陸、たくさんの島、海、そんな眺めが楽しい空港です。
KTXができる前は金浦、金海間の航空路線は非常にしばしば飛行機が飛んでいました。日本を発つときに予約して、でも、早いのに乗れることになって向こうで変更したり、逆に、「合便」というのでしょうか?日本ではやらないと思うのですが、客が少ないと、次の便、といっても20分後くらいの便にまとめてしまって、事実上1便を欠航にしてしまうようなこと、経験しています。合理的といえば合理的ですが、ぎりぎりの時間で約束があるようなお客さんは困るのでは、と感じました。
この写真は一昨年11月、釜山の国際会議場BEXCOというところでの大韓歯科矯正学会大会に参加したときのものです。群馬からいらした宮崎孝明先生といっしょに、松島(ソンド)の刺身屋へ行き、「タグムバリ(タグンバリ、日本名クエ、九州ではアラ)」を1匹、60センチほどのものでしたが、15万奮発、美味しい刺身と鍋をいただきました。もっと大きいもののほうが美味しいのでしょうが、でも、充分、ゼラチンたっぷりの動物の肉に近いような感じの身を味わうことができました。韓国でもやはり高級魚で、「タグムバリ」という名を知らない人も多いでしょう。日本でも、ふぐよりありがたい魚ではないかと思います。私も「ふぐちり」と「クエ鍋」どっちがいい?と聞かれたら、絶対に後者を選びます。本来の「アラ」は当地新潟では少しだけ上がりますがやはり一般には知られていない高級魚です。でも、やっぱ、「クエ」のほうが美味しかったですね。
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