すばらしい韓国の食事225 金泉 平和市場の中の食堂
昔からの市場の中の食堂です。早い時間だったので、ここは開いていませんが、けっこう多くの食堂が、朝から夜遅くまで、商売をしていたりします。ですので、朝から、しっかりおかずが揃ったチゲなんかで充実したご飯が食べられます。日本でも早くからやっている食堂、無くなはないけれど、韓国では、個人経営の小さな食堂でいくらでもそういう店がある、ということです。
「タルラン食堂」という名前ですが、ちょっと意味がわかりません。南原食堂とか全州食堂とか、ご主人の出身地らしき場所の地名を冠した店がおおかったりするのですが、、、辞書を見ると、タルは知っている単語で娘。イウンのランは、「~と一緒に」という、共通の動作を表す言葉です。「娘と一緒にやっている食堂」という意味なのかな??って思います。
店の入口のサッシには得意料理なのでしょうか、飲食の名前が貼ってあります。
左側から、「キムチチゲ」、「ジェユクポックム」、これは豚肉とタマネギなどのコチュジャン味炒め。代表的な、気軽な肉のおかずです。次は「トゥブキムチ」、ごま油で炒めたキムチと、硬めの韓国豆腐を盛り合わせたもの。ホプなどでもよくある肴っぽいメニューです。
次は「ソンジクッk」、ソンジは牛の血を固めたもの。鍋などで蒸して作ることもありますし、済州島の市場では腸に詰めて、でっかいソーセージ状に固めたタイプも見たことがあります。いわゆる、ソウル、清進洞のヘジャンクッkのような、ソンジを入れたスープです。
次は「コンククス」、夏の食事ですが豆乳素麺という感じのもの。もう今ごろも見られるでしょうが、屋台などでも大きなボウルに豆乳を入れ、そこに、薄まってしまわぬよう、ビニルに包んだ氷を入れて、これのスープを冷やしています。自分で塩を入れて、味を調えていただくものです。
その次はただ、「ククス」とあります。小麦などの麺を総称してククスと言いますが、ただ単に「ククス」と言う場合、冷麦というか極細のうどんというか、そんな細めのものを指すことが多いようです。 次は「ポリパプ」、直訳で「麦飯」。といっても麦飯だけでなく、野菜中心のおかずに、テンジャンクッ、チョングッジャンなど、2,3種の汁が出て、その他に、何かおかずを頼み、自分で作るビビムバッのようにして食べる料理で、最近の「ウェルビーイン」ブームでソウルでもチェーン店などが急増しました。まぁ、こんな小さな店ですと、野菜中心の麦飯定食、という感じだと思います。
次はおなじみ「ビビムバッ」、最後が「オルゲンイクッk」。これは、前に忠州での写真をアップしましたが、カワニナのスープです。正式名は「タスルギ」ですので、「タスルギクッk」と呼ぶ店もありますが、「オルゲンイ」、「オルベンイ」だの、その土地毎の呼び名があります。青緑の内臓に、ちょっとびっくりする、そんなスープです。
こんな食堂が韓国、どこへ行ってもたくさんあって、けっこう80%以上くらいの確率で美味しいのですからたいしたものです。ガイドブックの店しか行かないのは、愚の骨頂というものです。
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