すばらしい韓国の食事272 ノリャンジン市場にホンオフェを食べに行く
鷺梁津と書いてノリャンジン。「梁」は韓国の姓にもよくある名前ですが、語頭に来た場合は「リウル」の音は発音されないので「ヤンg」さん。でも、途中に来ると「リウル」が有声化して「リャンg」、「津」は昔の港を表す地名によく付く漢字です。ガイドブックにも必ず出ている魚市場のある場所、でも実際に行って魚を食べる人はそんなにいない感じです。
友人と食事の後、話の種にホンオフェを食べてみたいとのことで、一緒に電鉄で行ってみました。ノリャンジン駅は出口がひとつ、ソウル駅方面からだと一番後ろが近いです。改札を出て陸橋の上から、道路とは反対側に線路を越える陸橋を渡り、魚市場の上に出て、階段を下っていくと、、、、、、 こうこうと明かりがついている市場が見えます。でも、24時間営業という割にはしまっている店も多く、特に奥のほうの塩辛、干物などを売る店のほうは休んでいるところが大部分。主に買ってそこで食べる客を相手にする手前の活魚の店はかなり開いている、そんな状態でした。夜の8時過ぎの光景です。
2枚目がホンオ。一昨年のここを開始したころに何枚かアップしていたと思いますが、ガンギエイだかを発酵させ、アンモニア臭がする状態にしたものを刺身で食ったり、煮付けたり、そんな食品です。高級な食べ物のひとつで、料理店で食べれば1人前3万4万。でも、ここ、ノリャンジンの専門店では刺身用のもの、紙皿1つで3人分というところでしょうか、1万W~15000Wで売っています。今回は同行の友人のおごりで、国産の初心者用15000Wの1皿。活魚の生き造りにメウンタンというわけでもないので大仰な料理店ではなく、市場のスタンドというか屋台というか、そんな店に持ち込んで酒を頼み、薬味、醤油なんかを出してもらい、いただきました。白菜キムチとかシレギクッk(ダイコン菜の味噌汁)なんかもサービスで出してくれました。1人2000Wくらいでしょうか、良心的です。酒は長寿マッコリ、奥の小皿は私が追加で買ってきたケブルです。
市場での写真、基本的には禁止ですが、何か買って、ちゃんと頼めば商品のものはたいてい了解してくれます。面白半分で冷やかしで行って写真なんか撮ったら、それは駄目でしょう。ひとつ、嬉しかったのはここ、今回が3度目くらいなのに、活魚の店の並ぶメイン通路を歩いていたら、前に来たときにいろいろ話したおじさんが私を覚えていて話し掛けてくれたこと。周囲の魚屋仲間にも説明してくれました。「イルボンのムルコギ博士(ムルコギ=魚)」として、ノリャンジンでも有名なのかもしれません。えっへんっっ!!! で、ホンオを買ったもの彼の紹介のお店です。 「友人の紹介」で、といえば何よりも大事で、有効なのが韓国なのかもしれません。嬉しい一件でした。
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コメント
鷺梁津,実はまだ行ったことがありません.初訪韓の時,今から二十年弱前,オープンして年数が足っていない63ビルから眺めたことがあるくらいです.そういえば昨年63ビルもリニューアルしましたね.「魚博士」とは…超有名日本人でいらっしゃるのでは….北海道生まれのわたし,太平洋で育ち,今は日本海,新潟の海近く魚が豊富な場所にいながらも,実はほとんどわかりません.食わず嫌いというやつで困ったものです.
投稿: さいとう | 2007年1月13日 (土) 00時15分
コメントありがとうございます
私も前は何度も通りながらも1人だと刺身は食えないよなぁ、なんて思って諦めていましたが、見るだけでも壮観と言える場所ですので、客引きはうるさいですが、行ってみてください。魚好きには「宝の山」という感じですよ。
活魚屋のアジョシ、前に行ったときに「タグンバリ(クエ)」の話をしたのです。写真は無いけど前に書いていますが、済州とか釜山方面の海は九州の九部の海と一緒なんですよね。ですので、「天然産の小型の牡蠣」とか、「ハゼクチ」、「ニベ」、「ムツゴロウ」、そして、この魚の王様とも言える「クエ」も韓国でも共通の収穫です。あまり日本人でも知られていない「クエ」について、食ったことあるぞ、だの、韓国でも高いんでしょ、だの、いろいろ話したので覚えていてくれたのでしょう。でも、そういうの、すごく嬉しいもんです。また今度、なんか面白い土産を持って行こうかな?なんて気にもなりますし。次に誰かと行ったら、やはりそのアジョシの店で買おうとも思いますし。
「タンゴル」という言葉をご存知かと思いますが、単に値段の安さとかだけでなく、「知り合いの店」ということでの商人と客の結びつきが日本よりも残っている、そんなふうに思います。でも、何度か書いている通り、大形マートの進出でそういう在来市場の衰退が著名なようで、ちょっとさびしく感じる私です。
投稿: とうちゃん | 2007年1月13日 (土) 08時28分