すばらしい韓国の食事274 基本はやはりテンジャンチゲ?
一人で韓国へ行くことが多いのでどうしても一人で食べられる食事を探すことになります。回数はけっこう行っていますし、「韓国の食事」が私の研究テーマですから、いろいろ食べました。一時はスンデクッk(テジクッパ、ネジャンクッパ含む)に凝っていましたし、トンテチゲばかり食べていた時期もありましたが、最近はなんか、韓国の朝ごはんの代表は「テンジャンチゲ」かな?と思うようになりました。
キムチチゲは話の通り、酸っぱくなったキムチと豚肉が中心。どうも酸っぱい汁物って酸味がきつく感じられてしまいます。豆を多用した韓国味噌、テンジャン。これも、慣れないと臭いと感じるかもしれませんが、だんだん好きになる、そんな人が多いのではないかと思っています。もしかしたら私が「肉はご馳走」という時代に育ちながらも年をとって肉が有難くなくなった世代だからかもしれませんが、野菜中心のテンジャン、とても美味しく、ハズレのない食事だと思うようになってきました。
よく話すのですが日本も韓国も食事の基本は飯と汁、そんな点からも基本中の基本のメニューだと言えるでしょう。
今回、空いた一日を利用して「テーマのある旅行」を計画しました。といっても前日、宿の寝台の上で地図と時刻表を見ながら考えてのものですが、今回のテーマは
「柳寛順烈士が大韓独立万歳を叫んで逮捕された忠南ピョンチョンのアウネ市場(アウネチャント)へ行って名物のスンデクッパプを食べる」
です。
日本人にはあまりなじみの無い地名ですが並川(ピョンチョン)のアウネチャント(ジャント)と言えば、この話、小学校の教科書にも載っているので、知らない人はいないくらいの場所です。天安の独立記念館も、ま、国の真ん中、ということもありますが、この柳寛順さんの故郷であり、蜂起の地である場所であったためにここに作られたと聞いています。この記念館のためのインターチェンジが京釜高速道路にあるくらいの大事な場所です。 独立記念館は3回行っていますがそのちょっと先のアウネ市場。どんなところだろう?とは昔から興味がありました。早起きしてアウネチャントへ行ってみて、早めのお昼を食べて午後早めにソウルへ戻る、そんな計画で往十里駅始発の2号線に乗り江辺駅。東ソウルバスターミナルで切符を購入し、発車までの時間にこのテンジャンの朝飯です。
お金はテンジャンチゲの代金4500W。右のノートはA4版の私の大事な韓国メモ。もう40冊近くになります。テレビを見ながら、新しい表現をメモする、なんていうのも多いですし、バスの車窓からの風景のスケッチ、食べたものの記録、日ごろの勉強、いろいろ書き溜めた私の宝物です。
今、この、見えているページを開いてみたのですが、12/13、と日付の後、
4時35分起床
「獅子、ホランgイ(虎)ポダ、強ハン(強い)コm(熊)」(というニュースのメモ)
「テダンハン(テダナン=大した、すごい)執念」(ナレータの言葉)
「ライオンではなくてサジャ(獅子)」(自分の感想)
5時12分出発 36分2号線「往十里駅」
初車(チョッチャ=始発)人事(インサ=挨拶)
「オヌルド、チョイ ソウル地下鉄ウル利用ハシヌン顧客様、安寧でおられますか?」
「I park(現代)」アパートの商標は伊勢丹のマークみたい。
5時56分東ソウルターミナル着 鎮川行き7700W 6時半発
ターミナル内(アン)にある食堂でテンジャン 4500W
シイタケ、日本のものより香気があって美味しい。別のきのこを食べているみたい。
6時20分乗車。クヮンヘウォン経由鎮川行
などと書いてある1ページです。
ピョンチョンは天安と清州の真ん中へん。天安はもう何度も行って、自分の足で歩いている都市ですし、清州はちょっと行きすぎのようなので、今回は鎮川という小さな町を経由して、そこで天安行きのバスに乗り換えて、という方法にしました。東ソウルから中央高速で竹山、トゥウォン(桃園?)工大経由チンチョン行きの市外バスです。
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