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2007年1月13日 (土)

すばらしい韓国の食事273 ロッテ 地下食品売り場の貝

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 ヘムルタン、海物湯と書きますが案外新しい、80年代くらいからの創作料理が広まったという感じです。だからソウル市内なんかの大都市ではあちこちで見られて、地方の漁村の刺身屋なんかには無くて、観光客の集まる海産物の食堂にはある、そんな感じです。一説によれば、元祖は麻浦のお店だとか、、、 と、それはさておき、韓国、ソウルでも海産物は非常に豊富で、魚好き、海のもの好きにはうらやましい都市です。それぞれ、日本でも獲れないことはないものが多いですが、大量に、いろんな場所で、比較的安く売られています。

 これは市内ロッテ、あ、ウルチロ入り口の本店は「シネロッテ(市内ロッテ)」、チャムシルのワールド店は「ウォルドロッテ」と言う呼称がありました。今はもっとあちこちにあるので消えつつある呼び名かもしれませんが、その地下食品売り場の貝の剥き身のコーナーです。

 1枚目、左上から殻つきの牡蠣、右上はいわゆる韓国で言う「ソラ」、さざえのような大型の巻貝です。左下はチョゲ、あさりの大型のものの剥き身、これも、これだけ立派なのは日本ではあまり見かけません。真ん中がこれがうらやましい、キチョゲと言いますがタイラガイです。昔は東京湾ものも結構あったのに、今はほぼ皆無。九州へ行くと有明海あたりの潜水漁業のものがありますがかなり貴重で高価な貝です。今の若い人はホタテガイの養殖物ばかり見慣れていますが、昔の大きな貝柱といえば、このタイラギ、タイラガイでしたよね。わたも一緒に剥いたものがパック詰めで売られていました。とても美味しい、貝の王様だと思っています。で、右はホンハプ、ムラサキイガイ、これは韓国でも安いですが、大粒のを剥き身で売っていました。手間賃というところでしょうか。

 2枚目、これが美味しいんです。佐賀、長崎の北部の海でけっこう取れますが小さいので手間が大変。流通してはいますが、少量です。それが、こんなにたくさん。佐世保あたりではそのまま酢で食べたりしたことがありますが、軽く塩をしてわずかにおいたごくごく新しい塩辛みたいなの、韓国では出てくることがあります。ケンニプチャンアチ、これは有名なエゴマの葉の醤油付けとか、カンジャンケジャンなんかとともに、「それがあればいくらでもご飯が食べられるおかず」、いわゆる「飯泥棒」のひとつです。養殖の大型の牡蠣、とてもこれには及ばない、そんな美味しい天然の牡蠣です。

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コメント

ホヤの稚貝はミドックといいましたっけ。よくヘルムタンに入ってますよね。初めて食べた時、なんだろうなぁと思いました。ほろ苦く、コリっとした食感。私のソウルの味かも知れません。

投稿: つかまん | 2007年1月13日 (土) 17時39分

 コメントありがとうございます

 ミトドッk、ですね。「エボヤ」という別のほやだという説もありますが、「エボヤ」の「エ」は「柄」の「エ」なので違うような気がします。普通のホヤも赤ちゃんのときは白っぽいのではないのかな?なんて思ってます。ヘムルタンとかの大げさなものでなくても海産物の一人用のメニューでもちゃんと2,3個入れてくれているのが嬉しいですよね。最初はホヤの皮も食うの?大丈夫かな?なんて考えていましたが、私もミトドクを食べると韓国にいるのを実感できます。中の熱い汁で火傷しないように、、、そんな日本人から見れば変わった食べ物ですよね。

投稿: とうちゃん | 2007年1月14日 (日) 08時42分

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