すばらしい韓国の食事316 タクハンマリ(タッカンマリ)の有名店へ行きました
観光掲示板やガイドブックでもしばしば出てくるタクハンマリ(タk=鶏、ハン=1、マリ=匹)の有名店へ行きました。一度は行きたいと思っていましたがなんせ1匹というか1羽単位。若い頃ならまだしも1人では、ということで行けませんでしたが知り合いのアジュマに出てきてもらい、やっとありつくことができました。時間は午後7時頃。ほぼ満席。もしかしたら日本人は1F,韓国人は2F、という区別があるのかもしれません。自慢ですが、2Fです。
割合韓国にしては大きな店の中、ぎっしりテーブルがあり、ほぼ8割が埋まっています。空きテーブルにはすでに鶏1羽が入ったスープ入りの鍋が準備されています。韓国人の若者3名のグループと相席でした。カムジャサリ(ジャガイモ追加)を頼んで飲み物を頼むとアジュマがガスの火をつけてくれます。
テーブルには醤油と食酢(シクチョ)と芥子(キョジャ)がアメリカンドックの店みたいな容器に入って置いてあり。それと薬味唐辛子でつけだれを準備します。ある程度火が入れられているという鶏を1枚目のようにはさみでカット。2枚目はそのつけだれの準備です。白菜キムチは浅めでヤンニョムも少なめ。日本の白菜の漬物みたいでした。入れてもいいとのことで半分は鍋に入れました。
3枚目、そろそろ食べられるかな?という状態。4枚目でいただきます。5枚目、お客さんが帰った空きテーブルにはすぐに次のお客さんのための準備がされます。
「陳ハルメ元祖タクチプ(チンハルメウォンジョタクチプ)」というのが本当の名前なのかなと思っていましたが帰りにもらった名刺には「陳玉華ハルメ元祖タクハンマリ」とあります。このへん、本でもネットでもいろいろ呼ばれています。
肝心の味ですが、決して美味しくなくはないけどやはり鶏は鶏だよなぁ、というのが感想です。自分でもできそう、美味しい鶏が手に入れば、勝つな、と思いました。
ここばかりが有名なようですが、周囲にはおこぼれ目当てでか同業がいくつかあります。他の店でもほぼ同じくらいの味ではないかと想像しています。そんな特別な珍味、別味ではないと思います。1羽の鍋で14000W、一緒に行ったアジュマの評でも、安いから人気なのでは?ということでした。でも、念願の店、行けてよかったです。
もう一つ、良かったっことですが、ここ、完全禁煙です。韓国の食堂、禁煙と言う表示があっても灰皿はあり、頼めば吸える店がたくさんですが、ここは無し。なかなか偉いなと思います。
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コメント
おはようございます。
私も、念願かなって昨年8月にここへ行きました。同じくいつも一人旅で行けなかったのですが、たまたま知人とソウルで合流できたので、二人で入りました。
絶賛の評価が多かったのでかなり期待して行ったのですが、特別にうまい!ということもなかったですね。普通の鶏の水炊きというか。チゲみたいにすればまた違ったかもしれませんが。実際、後日ある番組で、あの界隈の同業店がそんな感じのタッカンマリ(と紹介)を出していました。うまそうでしたよ。
投稿: エクスプローラ | 2007年6月 5日 (火) 08時46分
おとうさん、こんにちは。
そう言えば私は2度とも1階席でした。初回は座敷で、2度目はテーブル席。
2階席は全部座敷ですか?
別にどーってことない料理と言えばそれまでですけど
あの値段で日本で商売しようとすれば、材料は買いたたかれたブロイラーか廃用鶏かもしれないし…
高級なお肉でなくても、当たり前に美味しいのがうらやましく思えます。
私がタッカンマリのお店で興味深く思っているのは
周りの人がどんな味付けで食べるのかということです。
つけだれも鍋の中も真っ赤にする人
ホットドッグのような色彩で食べる人
辛いのが苦手なのかお酢をシャバシャバ入れる人
醤油も加える人などなど。
「ヤンニョム準備は子供のしごと」のファミリー
鶏をさばく「(鍋)奉行」のいるグループ
何から何まで彼氏が全部やってくれるカップル…
人間観察も面白かったです。
投稿: ちょび | 2007年6月 5日 (火) 13時25分
コメントありがとうございます
韓国の本「元祖美味しい店を100倍楽しむ」というのによれば、鍾路5街のあのあたり、昔のソウル高速バスターミナルがあった場所なのだそうです。
さらには今でもそうですが東大門市場の忙しい業者さんだの、そんなお腹をすかせたお客さんを待たせずに美味しい料理を出したいということで、あの辺の食堂街ができたとのこと。その中のひとつがタクハンマリ屋。だから半分加熱した鶏が初めから用意されているのでしょうね。
上記の本には筆頭にやはり「チンハルメウォンジョタクチプ」、その他に「ウォンジョチンタク」と「ミョンドンタクカルククス」が紹介されています。韓国人にも大人気なのですからやはり押しも押されもせぬ人気店なのでしょう。
2階は全部韓国人でした。意識して分けているような感じがしました。もちろん1Fにも韓国人のお客さんはたくさんいましたが、2Fには日本人はいません。広さは1階の半分くらいの広さでしょうか?全部テーブルです。
アジュマは1人しかいなくて、ほぼ満席ですのでまさに大奮闘。水とキムチのお代わりはセルフでお願いしますとの張り紙があります。
計算は上で済ませ、メモ用紙に人数と金額を書いた仮領収証みたいなのをもらい、下へ降りて入口そばの計算台に支払いの証明としてそれを提出して店を出るという方式でした。
しかし、この店もいまやどこでも紹介される有名店ですが、最初に日本に紹介したのは黒田福美さんのようです。だれも知らなかった「汗蒸幕」しかり、「マポチェデポ」しかり、ありきたりの現地コーディネータに頼っていたガイドブックばかりだった時代、黒田さんが果たした役割は非常に大きいなと再確認しました。まさに民間外交の立役者でしょう。
投稿: とうちゃん | 2007年6月 5日 (火) 16時12分
タッカンマリから話がそれますが…
私も黒田福美さんの本をとても参考にしています。
「今」ではちょっと想像が付かないような、嫌な思いをなさることや、しんどいことも多かったことでしょう。
それを私たちに伝えるときには、さらっと言ってのける…さわやかな方だなと思っています。
だから韓国にとけ込めるのかな?いえどこの国に行っても同じでしょうね。
黒田さんの本の中で、彼女がお母様に「もうチョーセンのことに関わるのはやめなさい」と言われた、というくだりがあったと思います。
先日も友人と話したのですが、家族からこういう反応をされた経験があるのは私たち40代あたりが最後だろうね、と。
きっかけはミーハーなノリだったとおっしゃる点もとても自然体。私の梨大研修も近づいてきて、知らずに緊張しているようです。よしっ、自然体で行こう!
投稿: ちょび | 2007年6月 5日 (火) 18時08分
コメントありがとうございます
語学研修に行かれるのですか?いいなぁ!! 私も「夢」ですが、しっかりした学院でみっちり勉強したいと思っています。宝くじに当たればいけるかなぁ??
昔の人、悪気は無くても「朝鮮」とか「朝鮮人」とかいう、正しくない感覚が残っておられる方が多いですよね。実際に行って、見て、話してみればそんなのが無意味な先入観だったことがすぐにわかると思います。お互いの顔の見える関係、「1対1」での交流が大事、そのために私も言葉を学んでいるようなものです。
投稿: とうちゃん | 2007年6月 6日 (水) 07時29分