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2007年12月20日 (木)

すばらしい韓国の食事364 モドゥムフェ(フェモドゥム)=刺身盛り合わせ

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 学会のときに李準圭先生にご馳走になった店のモドゥムフェ(大)です。普通、「フェ(膾)」というと魚1匹の活き作りをさしますが、店によっては、特に大型店ですとこんな盛り合わせもあります。モドゥムは皆、とか全部の意味、盛り合わせのことです。

 おまけのおかずが出てくるのは有名、決まってコーンバターが出るのも韓国の普通です。実はこの時、「銭魚(チョンオ、チョノ=コハダ)が食べたくて魚を希望したのですが、「焼き」はできないとのことで、3枚目、刺身というか「セコシ」でいただきました。ビルの中の大型の店ですので煙と臭いの出る焼き魚はできないのかな?とも思いましたがツキダシにはサンマの焼いたのなんかも出てきました。 このチョノ刺し、メニューには無いのですが李準圭先生が頼んだら出してくれたのです。そういう融通が利くところは韓国のいいところでしょう。常連だけの話かもしれませんが、顔を覚えてもらえれば2回目から常連というのも韓国ではありそうです。

このフェモドゥム、なかなか美味しかったです。日本人も好きですが韓国では活けの魚をしめておろす1匹単位の刺身が当たり前。でも、ここでも書いたように「生きていた魚だから刺身が美味しい」ということはありませんし、かえって、しめて少し冷蔵して何日か経った刺身のが美味しい魚もあります。釜山で食べたタグンバリ(タグムバリ=クエ)もそうですし、新潟名物のアラ(スズキに似た、でも深い海で獲れる高級魚、ノドグロはわかりやすい味だけどアラは味わい深い味)も釣ってすぐよりも何日か置いたほうが美味しくなります。

 同様の理由で韓国の刺身、1匹買いの活けのものよりも案外こういうモドゥムフェとして注文したほうが刺身自体は美味しい可能性があるな、と感じました。

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コメント

フェいいですね~☆でもあのホンオフェってどんなものなのかしらん?有名ですよね?召し上がったことありますか?ちなみに臭豆腐は平気☆というより好きな私ですが…♪

投稿: チョンサ天使 | 2007年12月20日 (木) 09時21分

韓国でお刺身っぽいフェを食べたことがありません…(ひとえにおサイフの都合ともいいますが)
留学中「焼き魚が食べたいけど、どうしたら食べられるか分からない」という初級クラスの友人をつれて、ピマッコルに行きました。
こちらのフェ、とても美味しそうですね(盛りも豪勢で!)。韓国の魚料理ってほとんどが白身魚なんですね。
そうそうサムチョクの友人宅に遊びに行ったとき、漁港の目の前にあるシクタンまでムルフェを食べにいきました。骨ごと叩いたお魚がとっても美味しかったです。好き嫌いなくいただき、また丈夫な歯になるように育ててくれた両親に感謝。
顔を覚えてもらえれば2度目から常連、実感しました。留学中はわけもなく人恋しくなることがありました。友人行きつけの鐘路の露店のアジュモニはいつも笑顔で迎えてくれるので、私も通いました。露店なので前を素通りするのが気まずいときは地下商街にもぐったりして…

投稿: ちょび | 2007年12月20日 (木) 10時17分

コメントありがとうございます

 ホンオですが、今年の初めと、もっと昔かな?ここでも2度か3度、アップしています。やはりあの臭いは、私は苦手です。

 顔を覚えてもらえたらというの、嬉しくもあり、また何も買わないときはちょっと気が引ける部分もありますよね。たくさんの店、露天がある韓国、でも、やはり人と人との個人のつながり、なじみ、あるのだと思います。

 ここでも何度か話題にしている在来市場の衰退、「安ければいい」ということでそういう個人のつながりが希薄になるのはなんだか寂しいですよね。「韓国のいい部分」のひとつだとも思いますので。

 観光掲示板でもよく出る話題ですが「安く安く」とばかり考えているのはなんか旅行の楽しみに関してはマイナスではないかな?と常々思う私です。

投稿: とうちゃん | 2007年12月21日 (金) 08時24分

私もおとうちゃんのご意見に同感です。
「韓国は安いから」「値切れるよ!」…確かにそういう一面もありますが、「なぜ安いんだろう?」「なんで安くしてもらえたんだろう?」という視点を持ってもよいかな?と思います。

実際に生活してみると、個人差はありますが、東京の生活費とほとんど変わらないか、ソウルの方が高いかもしれません。
安いと思える部分が多いのに差がない、ということはどこかにねじれがあるからですよね。流通形態や給与形態然り。

何でもかんでも安いわけではありませんし、値切ってもらってもお店の人だって生活かかってるわけですし、ここはギブアンドテイクでおあいこにするのが人間らしい交わりだと思います。
こちらだって打ち出の小槌を持っているのではないのですから、「費用対効果」「費用対品質」考えないと…

ただ…現地の人ですらほとんど値切らないのに、観光客に対しては「値切る楽しみがありますよ」と勧めるのはいかがなものかなぁ…

投稿: ちょび | 2007年12月21日 (金) 08時48分

コメントありがとうございます

 確かに韓国の物価、高いですよね。お金がある人はいいけれど、困っている人は大変そうです。

 野菜のおかずがたくさん出る→野菜が割合安い→田舎の農家の収入が低い→田舎の嫁不足、離農なんてのもありそうだし、大好きな韓国ですがいろいろ問題もありますよねぇ。 でも、救いは韓国の庶民、毎日毎日朝から夜までよく働く事。特にアジュマかな?自分なりに割り切って一生懸命生きている。子供には自分が我慢してでもいろいろしてやって大学に行かせてとかね。好きな人には幸福になってもらいたい、喜んでもらいたい、そんなふうに思ってちょっとした手土産(今回はシャンプー)など準備して食べに行っています。
 
 旦那さんの妹さんもよくしてくれるんですよ。働き者だし。なんとか休みを作って一緒に東京で食事でもできたら恩返しになるなぁと思案中です。

投稿: とうちゃん | 2007年12月21日 (金) 13時10分

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