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2008年2月22日 (金)

すばらしい韓国の食事382 피순대 全州名物

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 どんなガイドブックにも掲載されているスンデ、街角の屋台の1人分2000Wのもあれば専門店の大腸のスンデ、アバイスンデとか、1皿20000Wとかするのもあり、ここでも何度か紹介してきた北韓由来のメニューです。豚の血を入れる、ということからなんか気持ち悪く感じてしまう人も多いかもしれないけれど血の味なんて特にせず、案外優しい味、でも、見た目はねぇ、、、という感じです。

 で、全てのスンデは血を入れるもの、と私も思っていましたが前にアップした九月山のスンデなんかは野菜や米や肉、血の色はありません。でも、基本的には「血を混ぜた腸詰」というイメージでいました。「ピスンデ」とわざわざ銘打ったスンデ、ここで初めて見たのです。場所は全羅北道の全州、何度も泊まってビビムバッp(ビビンバ、ビビムパプ)やコンナムルクッパプも食べていますが、「ピスンデ(ピ=血)」というのは、初めて聞きました。

 全州の旧市街、豊南門の裏手、全州川との間に広がる在来市場である南門市場の中にその「ピスンデ」を看板に掲げる店がいくつも集まっていました。1枚目は人気の店でしょうか?「南門ピスンデ(남문피순대)」という店。早い夕方の時間でしたが満席状態でした。地元の韓国人でにぎわっている店はうまい、というのは原則ですが、あまりに混んでいる店で、韓国ではめったにいない1人客、テーブルを占拠するのは嫌がられることもあり、気持ち悪がられることもあり、近くの別の店で食べてみました。

 2枚目は壁のメニュー。1人なのでピスンデの小で、と頼んだら快諾、始めての韓食、ピスンデにありつくことができました。3,4枚目がそのスンデと内臓茹で肉ですが、春雨の入った普通のスンデではない、肌目の細かい断面の茶色一色のやつがピスンデです。マッコリを頼んで食べ始めたら、スンデクッがサービスで登場。5枚目で完成です。

 ピスンデ、ちょっとねっとりした中身で同じ血の料理であるソンジ、こちらは牛の血ですが、やはりあれに似た食感があります。いかにも鉄分豊富、栄養はありそうですが、「血を食べている感じ」も満点。私は大丈夫でしたが「血が入っている」という話だけでスンデを敬遠しがちな人にはちょっと無理かもしれません。

 付け合せはセウジョッの他にたくさんのニラ、血をきれいにすると言いますのでこのピスンデ、身体にはとてもいいメニューでしょう。前にちょっと書いた食堂を回って物を売る人に出会ったのもこの食堂です。全州の古い市場の中での早めの夕食、充実したものになりました。

 追加です、一番高いメニュー、「アムポン20000W」というのは何?と食べながら尋ねたら、光州で言う「セッキポ」、経産雌豚の子宮でした。厚く、柔らかく、美味しいものですがやはりここでも貴重なもの、高いものなのでした。広蔵市場でも置いている店もあります(故郷チプなど)ので、見かけたらお試しください。内臓好きには堪えられない部分です。

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