すばらしい韓国の食事433 화천탁주시음점・華川濁酒試飲店
華川の町を歩いていると町はずれにこんな店がありました。すごく地味な、薄暗い灯りの店ですが、「華川濁酒試飲店」とあります。濁酒ってのはマッコリ(マッコルリ)のこと。ここでも何度も各地の地マッコリを紹介していますが、マッコリファンとしてはぜひ行かないといけなそうな店です。でも、まだ歩き始めでしたのでもう少し街を見てからと思って川の方へ行きそこで山川魚祝祭を見つけたのです。土手の下の仮設食堂群のアジュマの呼び込みもすごかったですけど、「もう少し見物(求景)して」と断って、いくつか体育館のような場所の中の店も見ましたがヤマメの刺身、焼き魚は15000Wとか、名物なのでしょうが、ちょっと1人には多すぎるようにも思えます。ワカサギの天ぷらも同じような値段。韓国の食事って2人前以上、そこらへん、単独旅行者には困った点です。
結局1時間ほど零下の夜を歩いた後、マッコリ試飲店に入りました。考えていたのは入口の戸にも書いてあるテンジャンチゲでしたが、入ってみたらば、表に書いてるテンジャンはなく、マッコリとプッチムしかないということです。明らかに80代と思われるハルモニ1人でやっています。先客は1組、2名、大きな薬缶でマッコリをやってて、食べているのは野菜のプッチム、衣を付けて焼いたもののよう。まぁ、ジョンみたいなものです。
話を聞くと、メニューはそんなプッチムばかり、ご飯は無いみたい。でもお腹もすいてきていたのでハルモニお勧めの豆腐プッチムを少なめに、と頼んであとはマッコリ1本です。ソウルでおなじみの長寿マッコリなんかだと700か800CC、でも、ここのはその倍くらいの太い瓶。で、豆腐プッチムはというと、硬めの豆腐を厚切りにして鉄板でじわじわ焼いて食うものです。ちょっと寂しいかなとも思いましたがマッコリは美味しいし、黄色く焼けてきた豆腐もなかなか。またキムチも焼くとまろやかな味になり、アミノ酸の旨味が強調される感じです。写真にあるタマネギのチャンアチ(醤油漬け)のしょうゆにつけていただきました。これも初めてのメニュー、いい経験でした。しかし表にテンジャンチゲって書いてあるのは何なんでしょう?ケンチャナヨだよねぇ。
計算を頼んだら豆腐が3000W酒が3000Wで6000W。「高いですか?」とハルモニが言ったけど4000Wを負けてくれての計算、嬉しい配慮で、お礼を言って店を出ました。たぶんメニューにある値段は全部2人分相当なのでしょう。 しかし1.5リットルくらいのマッコリを飲んで、この後は宿へ直行しましたがソウルよりずっと寒い江原道のファチョン、ちょっとお腹が冷えてしまいました。
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コメント
いいなあ。すごくいい雰囲気。僕も行ってみたい所です。華川って江原道ですか?
豆腐料理が多い所ですけど・・・
投稿: kyu51 | 2009年1月30日 (金) 23時38分
コメントありがとうございます
江原道、豆腐の店が多いですよね。ソウルとは違ったぽろぽろタイプのスンドゥブも美味しいですし、豆腐チゲも美味しかったり。この華川は春川の北にある小さな山間部の町です。何もないといえば何もない田舎町ですが、ソウルから近い割に行ったことがなかったので行ってみました。
プッチムというので小麦粉の衣でもつけて焼くのかと思いきや、豆腐そのまま。でも、焼けて色づいてきた豆腐を醤油だれで食べるのもなかなかでした。マッコリの瓶が多すぎでしたけど。
投稿: とうちゃん | 2009年1月31日 (土) 09時12分