すばらしい韓国の食事466 충북 보은・굴순두부 와 50세주
一人旅、食事はやはり限られてしまいます。焼肉の類は2人前以上が決まり。刺身も1匹売りが基本ですので量が多すぎ。いずれも安くて美味しいのですがなかなか食べられません。ですので、多くはスープ類。それでも、ご飯と何種類かのおかずが出ますので栄養的には充分です。
夜はたいてい酒も頼みます。これは、もうからない客ですみません、という気持ちもあってのことで、余っても瓶のまま持ち帰ることもできます。
今回の食事は忠清北道の報恩(ボウン)という町でのもの。宿にカバンを置いてデイパック1つで歩き、美容室でカットしてもらった後のもの。美容院の先生はやはりこのへんの名物であるオルゲンイヘジャンクッ(タスルギヘジャンクッ)を推薦してくれ、店まで紹介してくれましたが、残念ながら休み。結局、しばらくぐるぐる歩いて自分で見つけた大きめの食堂で、クルスンドゥブを食べました。クル(クr)は牡蠣、スンドゥブは純豆腐という漢字語。通常、アサリのだしで作るスンドゥブに牡蠣を加えたものでした。
1枚目、壁のメニューに50歳酒というのがありました。韓国通の方ならこの話、ご存じでしょうが、ちょっと高い百歳酒という薬酒があります。それと、酔っ払うに適した焼酎を混ぜたもので「50歳酒」というのがあります。要は2種類の酒を頼んでその場で混ぜて作る韓国式カクテルです。しかし、50歳酒が初めからできているのは初めて。たぶん前からあったのでしょうが、私は知りませんでした。物は試しということで、それを注文しての夕食になりました。
クルスンドゥブ、ちゃんとアサリも入っています。かなりサラサラしたスープ。ソウル式だと味も液体も濃い目のトロトロのものが多いですが、地方毎にスンドゥブもいろいろ。江原道式だと豆腐がぽろぽろした感じで、澄んだ汁だったり。この忠北のスンドゥブは汁は割合さらさらですが、豆腐はとろとろ系です。かなり大きめのとぅくぺぎで出てきました。この辺、唐辛子の名産地でもありますので、かなり辛め。それでも、店のお兄さんに計算の時に聞いたら、外国人のお客さんだったので辛くしないで作ったという話でした。
50歳酒はまさにそのまま、百歳酒の会社が出しているようで、確か度数は14度。ちょっと癖のある百歳酒が飲める人には美味しく飲める、そんな感じです。皆さま、見かけたら、お試しください。
しかし韓国、どこで食べても美味しい食事ができる。そして野菜もしっかり摂れる。やはり韓国の食は大したもんです。
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