普通の韓国を探して2947 お姉さんに1000Wあげた話
前に空港バスに乗った時の写真です。女性の脚が見えていますが、この方に私が1000Wあげたのです。
数年前から安い空港リムジンでもTマネーが使えるようになりました。でも、値上げがしばしばある韓国、たまに機械の調整が間に合わないときもあるみたいで、10000Wなのに9000Wだかしか引かれないという状態のようでした。私は現金マノンで乗りましたが後から来た若い女性、二十歳過ぎでしょうか、短パンをはいた女子大生みたいなひとでしたけど、T-moneyで乗ってきました。すかさず技士ニム、機械の表示が9000Wだったでしょ?現金であと1000W払ってください、と言います。「オットケー?(どうしたらいいの)現金全然無いんです。」とくだんの女の子。
今までに私自身が出したのは100Wとかが限度ですが、ターミナルの売票所で、前のアジュマがもたもた小銭を探してるところでお金をあげたり、まぁ、韓国では当たり前にあることです。上記の状況に遭遇して、「おっ!!チャンスっっ!」って思った私、「チェガ ネ トゥリルケヨ」と言ってポケットに畳んで入れてある1000Wを1枚、1秒もかからずに差し出しました。
「感謝します、アジョシ」と言って微笑みながら何の躊躇いもなく1000W受け取って料金箱に投入、私の斜め前の座席に座りました。運転技士さんも別によくあることなのか、無言。女子大生風お姉ちゃんも上記の一言であとは何もなかったように、携帯をいじっていました。もちろん、これを機に仲良くなろうなんて下心はありませんでしたが、とにかく、当たり前のこと、大したことないよくあること、韓国ではそんな感じなのでしょう。あっけないくらい普通の出来事のようでした。
少し前に書きましたが、日本人はお金をもらうってのには結構抵抗感があると思います。たまたまこんなふうに助けてもらった場合でも、きっとどうにかしてその金額を返すことを考えるでしょう。場合によっては返済プラス気持ちとしてのお礼まで考えるかもしれません。もちろん、その場ででも、オーバーなくらいにお礼を言うでしょう。
それが、韓国では見知らぬ人に100W、1000Wもらってもその場で一言お礼を言うだけ。もらった側、あげた側ともに、大したことはしていない、ケンチャナヨ、という感じ。この辺、どっちがいいとは単純に判断できませんが、ウリとナムの区別がはっきりしていると本にある韓国、案外「ナム(他人、見知らぬ人)」への優しさもあるのではないかな?と考えています。 優しさ、というのは言い過ぎかも、、、前に書いた「私の余裕のお金の100Wとか1000Wで、その場がうまく収まり、皆が気持ちいい状態を保てる。」そんな気持ちなのかもしれません。
韓国の人、率直で喧嘩っ早いというイメージもありますが、「その場を丸く収める」というようにする行動、案外多いのではないでしょうか?1秒以内の判断で不足したバス代1000Wを差し出せた私、韓国人に近づくことができたようで、ちょっとうれしい出来事でした。
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