すばらしい韓国の食事582 馬山式アグチムを本場馬山で
我が家の昨晩の夕食はアンコウ鍋でした。アンコウと白菜と椎茸と豆腐と白滝、そしてネギを、ちょっとだけ甘めのみりん醤油味噌味でいただきます。美味しかったです。で、今回の写真はアグチムなんですが、「チム」=蒸し煮というのが一番適切ではないかな?少なめの汁で煮た具だくさんの煮物のこと。他にカルビチム、ムグンジチム(熟成キムチと豚肉の煮込み)なんかがあります。
このアグチム、魚系の料理は辛いものがおおい韓国でもナクチポックムに次ぐ辛い料理の一つですが、初めてのソウルの夕食でも、李準圭先生の「何が食べたい?何でもいいよ。」というお言葉に甘えてこれを食べたのです。アンコウの身、皮、ひれ他にミトドクという小さなホヤ、そして豆もやしとセリ、基本はそんな材料をたっぷりのトウガラシとニンニクを入れてさっと蒸し煮にしたものです。で、その本場はこの慶尚南道の馬山市ということになっています。少し前に合併して昌原市になってしまったということですが、釜山に似た湾の周囲に広がる馬山市街は健在。駅からタクシーでアグチムコルモク(コルモク=通り、小路)まで行き、散策の後、また戻って「チンチャアグチム本店」だったかな?そこそこ客が入っていた店でいただきました。
入店して1人なんだけど、小さいのできますか?いくら?と聞いたら15000W。ソウルなんかだと大と中しかないことが多く、中でも30000Wくらいはしますのでオッケー。「アグチムの小とマッコリ1本」と頼みました。すると次に聞かれたのは「乾かした肉のアクチムか?それとも生コギのアグチムか?」ということ。 こちらにコメントをくれるエクスプローラーさんのすごいブログで、マサン式のアグチムは一度アンコウを干して、それを煮るものだと聞いていたため、本場馬山式にしてもらいました。
マッコリをやりながら待つこと数分。出てきたのが写真の料理です。これなら食えるかな?と思う量ですが、、、やはり辛かった。半分くらいでギブアップしたかな?干したアンコウの身肉、なんか堅くて、それと魚っぽい臭いがします。魚らしいといえばそうですが、もともとアンコウの身上は淡白でぷりぷり瑞々しい白い身にあると思う私。ちょっと「普通のアグチムのが好みだな」というのが最終的感想です。エクスプローラさんが書いているように、干すことによって味は濃くなるのですが、身が縮んで、、えらくアンコウの少ないアグチムであったこともちょっと不満の残る点です。
本場馬山での馬山伝統式アグチム、ファーストゴロという感じだったかな?でも、ま、本場で本物を知ることができたと満足しないといけませんね。
特筆すべきは写真にある白菜キムチ、山椒がたっぷり入っていたこと。「山椒」という韓国語を知らないため、「ミカンの仲間だけど、最初は緑で次に赤くなって最後に黒くなる小さな実がたくさんつく植物で、日本では淡水魚料理の泥臭さを消すのによく使われる。粒を噛み潰すと舌が麻痺するような感じの実」で、通じました。コチュカル+山椒のキムチ、この辺ではよくやるのだそうです。これも勉強になりました。5枚目、ひれの付け根ですが乾かして縮んだ様子がわかるといいのですが。
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コメント
おとうさん^^お久しぶりです。
最近、ブログにゆっくり遊びに来られなくて・・・やっと~~~またまた食べ物の記事に飛びついてしまいました。私もアグチム大好きです。一回しか食べたこと無いけど、感動の料理でした~~~今からまた、前の記事、読ませて頂きま~~~~す。
投稿: hanabi | 2011年2月15日 (火) 10時40分
コメントありがとうございます お久しぶりです
アグチム、いいですよね。日本だと肝が珍重されますが、韓国ではやはり身。あの真っ白くプリプリした肉が一番です。高タンパク低脂肪で美容にも、また酒飲みの健康にも良いとされています。辛いけど、大好きな料理、量がたっぷりなのでなかなか1人では食べられないのが残念です。
また見にいらしてください。
投稿: おとう | 2011年2月17日 (木) 08時48分