すばらしい韓国の食事594 매생이탕 6000W
メセンgイというのは海藻。糸のような、というより、髪の毛よりも細い、生の時は深緑色をした海の草です。ソウルの市場などでも冬場、1月2月には団子状に丸めたのを、パレキムなんかと並べて売っていますが、冬から春にかけての季節の食べ物なのかもしれません。余談ですが、韓国では海藻、野菜の類とされているのか、八百屋で売られています。
食べた場所は全羅南道の長興。何度か通過していますがバスを降りて町を歩くのは初めての町です。帝岩山という見事な岩山の麓の町です。ターミナルで降りて、町をぶらぶら歩いたあと、その後の移動に備えて市外バスの時間を確認し、ターミナルそばの食堂に入りました。田舎へ行くと朝の開店が遅い店も増えますが、ターミナルや駅のそばの店は早くからやっています。朝早くから安く、栄養的にもバランスのいい温かいご飯が食べられること、韓国の食の大きな長所(長点=韓国語)だと思います。
店に入って、最初に考えたのが韓食の基本とも言えるテンジャンチゲ。6000Wのテンジャンがなんと「チョンボクテンジャン」とあります。チョンボクというのは鮑のこと。どうせ小さいでしょうが、養殖の盛んな韓半島南岸、それにしようかな?とも思いましたが、別の張り紙で目についたのがこのメセンイです。どっちかと言えば珍しいのはメセンイタン。値段は一緒ですが、そっちを頼みました。
先客のご夫婦のテンジャンの後に調理に取りかかったアジュマ。トゥクペギでなく、中華鍋でやっています。あまりぐらぐら煮立たせてはいけないのかもしれません。ほどなく出てきたのが写真のもの。すごく細い海藻であることは知っていましたが、ほんとに細いです。何と言いましょうか、、、すごく薄く削ったトロロコンブの汁のよう。味は海苔の味です。中身はそのたっぷりの海藻と天然産かな?加熱してありますので小指の先よりも小さな牡蠣がたくさん入っていました。おかずの一品一品も美味しく、多すぎもせず、ほぼ全部を平らげて、いい朝ごはんになりました。
髪の毛の心配はあまり無い私ですが、いかにも身体に良さそうなモメチョッタメニュー、美味しかったです。
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コメント
こういう食事にありつけるのは旅の醍醐味のひとつですね。しかも普通の食堂のアジュマが作っているというところに韓国の方の食へのこだわりが感じられます。小指に先よりも小さな牡蠣ですか。手が込んでますね。
二枚目の湯気がすばらしい。おとうさんの満足感がわかります。
家のパソコン、テレビもコンセント抜いて出勤してます。今までもそうしなければいけなかったんですね。
投稿: かがり | 2011年3月31日 (木) 09時52分
コメントありがとうございます
韓国、地方でその土地の物を食べるのも楽しいものです。本文の通り、ソウルでも売られてはいる材料ですが、全南の本場での食事、良かったです。本当に、箸にもかからぬくらいに細いんです。
天然産の小粒の牡蠣は長崎、佐賀、そっちの海の方でも獲れるようです。手間が大変な食べ物です。でも、おおぶりの養殖者とは違う濃い海の味が楽しめます。
投稿: おとう | 2011年4月 1日 (金) 08時59分