すばらしい韓国の食事629 チャガルチ市場の魚屋のナップン点
知り合いの尊敬するコピーライターの言葉ですが、「怒るってのはマイナスのエナジー。そういうエナジィは使いたくないなぁ」というのがありました。もう怒っているわけではないのですが、コンピューターの機嫌も悪いようで、写真は2枚、このままアップします。
韓国の刺身は基本的に活けが当たり前。これは、「補身」という言葉がよく使われるように、「生き物を食らってその命をもらうことによって元気を出す。」そんな考えが根底にあるのかな?って思っています。たとえば、辛さナンバー1メニューであるナクチポックム。これも、もともと高い料理ですが、活けのナクチで作ったものはそのまた2倍。一皿4万とか5万とかもしたりします。日式の店なんかだとフェモドゥム(モドゥムフェ)といって刺身盛り合わせみたいなのもありますが、刺身は1匹生きたのを買って全部を食べる、そんなのが普通です。
そんなわけで、こんな韓国の市場の魚屋、生きた魚介類がたくさん。魚好きには見ているだけでも楽しい場所なのですが、基本的に写真は嫌われます。鮮度が落ちるわけでもないのにな、と思うのですが、怒られることが多いので注意が必要です。この写真は買うと決めた店で許可を得てのものでした。
しかしこの釜山のチャガルチ市場、韓国人だって押し切られてしまうという噂。この時は大学院生、20代後半が2人。大丈夫だろうと思って行って、食べましたが、ちょっと強引と言うか、良くないなと思う点があったので書きます。
1、物干し竿押し売り風の商売
さて、魚好きの私、釜山大の院生が知ってる店があるとのことでしたが、一応あれこれ見てみたいので、沢山の店が並ぶ場内を歩きました。10年も前に来た時に同じ釜山の松島で15万だったか、16万だったか出して食べたクエ(九州で言うアラ)のメウンタンが旨かったよなぁ、、、と思っていたら手頃なサイズのクエを置いてる店を見つけました。アジョシに、これ、タグムバリでしょ?20万くらいで買えるのありますか?と聞いてみたらば、そのアジョシ、いきなり1尾を笊にとってそのまままな板の上へ。出刃包丁を振り上げて締めようとします。「クマンクマン」だったか「アンデアンデ」だったか忘れましたが、慌てて制止しました。すると、そのアジョシ、烈火の如く怒って釜山マルの「ヨッk」の嵐。何で私がこんなに怒られるのだろう?と思いつつもミアナムニダ、と怒鳴って3人で走って逃げました。
物干し竿の移動販売で、お年寄り相手にえらく高い商品を「サイズを合わせるのに切ってしまったから」と言って売りつける悪徳商法の話を聞いていますが、値段を聞いただけで高級魚を締めてしまって、というのも似たような感じです。殺したら売り物にはなりませんので。でも、ちょっとこれ、強引過ぎますよね。いいカモだと思われてしまったのでしょう。
2、領収証をくれない
結局、釜山大大学院生が前に買ったことがあるという入口近くの店で予算は10万W、と言って頼むことにしました。写真はその1部です。中くらいのヒラメ1尾、小型のイシダイ(シマダイ)2尾、小さな鮑2個、サザエ3個、大きめの活けのナクチ1杯、そんなだったかな?後で考えるとこれ、多数のツキダシが出る普通の刺身屋を考えると高いです。5万が適正かな?と思いますが、ま、それは置いといても、10万W渡して領収証をくれと言うとなんやかや言ってくれません。上の店でとかいいつつ迎えに来たアジュマに付いて階上へ行きましたが、お金を払った時点で出すのが基本です。結局、上の店でアジュマに言ってもダメ。これは当然ですが。まぁ、証人はいるので、そのままでしたが、売り上げを隠したいのかな?今の時代に、困ったもんです。
そんなこんなで、やはりチャガルチの魚屋さんとはまだまだ渡り合えない韓国力の不足を感じる1件でした。この辺の反省点からチャガルチで安全に刺身を食う方法を考えると、
*ちょっと少なめと思うくらいの予算を提示して、必要に応じ1万W単位で加える
*市場で買って食うのは上級者向けなので、普通の刺身店で、「ヒラメ(養殖)大60000W」とかを頼んで多数のツキダシを楽しみながら食う。
*いろいろ食べたい場合でも、一挙に予算を言わず、高いならいらないくらいのつもりで、メインのヒラメ、あとはケブルに、サザエに、とか、一品ずつ値段を決めて買う。
そんな感じです。私も次回は2番目の方法かなぁ、、、
| 固定リンク
コメント
すごい話ですね^^;
地元の人に聞くと、チャガrチで食べては駄目!ぼったくられるし、水槽で長くいるから魚がまずい!との事。
チャガrチじゃ無く《○○が良い》って聞いたんですが、どこか忘れました^^;
投稿: こゆみ | 2011年11月16日 (水) 19時16分
広安里の회집フェチブッセンターでも上手に交渉にないと
店によってはちょっと押しつけがましく出されるから
いやな気分になるときもありますね
投稿: jkr | 2011年11月17日 (木) 09時26分
コメントありがとうございます
やはり普通に刺身屋で頼んでたくさんのツキダシに驚きつつ食べるのが気楽だと思いました。あとで写真をアップしますが、ツキダシはほとんど出ない感じでしたので、10万+調理、ヤンニョム、酒で3万くらい、。、あんまり安くないなって感じました。
投稿: おとう | 2011年11月18日 (金) 10時32分